&‐アンド‐
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「え、ぬ…!!」
「君と話したいことはいっぱいあるけど…それよりもこれは一体…」
Nもミネズミの大量発生に首を傾げる。
気まずい雰囲気の中、Nは言う。
「僕は別の用事でホドモエシティに用があったんだ。だけど、まさかリリィがジムリーダーと知り合いだった、なんて」
「知り合いって言うか…」
それはゲームの中の話なんです。
なんて、言えるわけない。
それにNには私の正体がバレてる。
「…N」
「何?」
「…なんでもない」
その時、ジャローダが私の脚をつついた。
何かとジャローダを見る。
「シャアァ」
「お。ジャローダ、説得してくれる?」
「シャァ」
ジャローダは頷いて、前に出る。
すると何かミネズミのリーダーらしきポケモンが前に出てきた。
何だこの光景。デジャヴなんですけど。
「チュー」
「シャアア」
「チュウゥ?」
「シャ」
「チュー!」
「シャアアァ!!」
「チュウ…」
「シャア?」
「チュウウ」
「シャアア」
何はなしてるんだろう。
全くわかんない。誰かロケット団のニャース誘拐して来い。あるいは、Nさん通訳して。
「シャアア」
話し合いは終わったのか、ジャローダがこちらに寄ってきた。
「どうだった?」
「シャァ」
「?」
「シャア、シャアア」
ごめん。何言ってるか全然分かんないんだけど。
とりあえず道はあけてくれるのかな?とジャローダに問うと。
「シャ」
「ん?」
ジャローダが尻尾で跳ね橋を指す。
…何か、あるのかな?跳ね橋の向こうに。
「僕は今怒ってるんだ。だからリリィ…君には意地悪するよ」
「通訳してくれない、って事でいい?」
「そうだね」
「じゃあ私の勝手な弁解で行きますよ」
という事で、私は上着を脱いで、海に飛び込んだ。