&‐アンド‐

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「じゃーね。トウヤ」

「おう!また会おうな!!」




トウヤにはライモンシティで下ろしてもらい、分かれる。
トウヤ母にはベルトにモンスターボールがセットできるよう、改造してもらった。
裁縫が得意な人っていいね。これでモンスターボールが出しやすくなったよ。


さて、赤い跳ね橋はカミツレさんになんとかしてもらおうかな。
ここから見ても橋は上がってるし。
バッジケースを見て、呟いた。



「ま、なんとかなるっしょ!!」

「なんとかならないわよ。跳ね橋の前にポケモンがいるからね。一体どこから集まってきたのか…困ったものよ」

「うおっ!!?カ、カツミレさん!!!」

「カミツレ、よ」

「めっちゃ美人…!!」

「ありがと。それよりあなたは?」

「リリィです!」

「あら…でもジムバッジ全部集まってるよね?私、あなたと戦ってないような気がするんだけど…?」



カミツレさんは私のバッジケースを見て言う。




「えーっと…先代のジムリーダーに勝ちました!!」




嘘です。




「ふぅん……まぁ、今はそれ所じゃないんだけど…」




信じちゃったよこの人!!
ポケモンの中の主人公と私とでは容姿全然違うもんね。
これで通せば、何とかなるかもしれない。
…それに気にしない。これが一番だよね。
考えても無駄。余計に分かんなくなっちゃうし。




「今、私ちょっと手が離せないから…跳ね橋の前にいるポケモン、何とかしてきてくれないかな?そしたら、跳ね橋上げるし」

「手伝います!!」

「終わったらジムまで来てね」




そういってカミツレさんは優雅に去っていく。
跳ね橋までトコトコ歩いていくと、そこには大量にミネズミが橋の前に陣を取っていた。
おい、こんなの公式で乗ってねぇぞ。
つか、こんなイベント知らねぇ。
もう…攻略本意識してもだめだなこれ。




「とりあえず…ジャローダ、オノクスス、ランクルス、ガーディ!かむおん!!」




カモン、と言わないのは俺の口癖www
なんか…かむおんって言ったほうがしっくりくるんだよねー




「ミネズミ、どいてくれないかな?どうしてここにいるんだい」




なんて言って返事が帰ってくるわけ無いけど(笑




「迷惑する人がいるんだよね」

「「「チュー!!」」」

「うおっ!!全員で言うとえっらいシュールだなオイ!!!」




つか怖ェ。
ミネズミってこんなに怖かったっけ?




「暴力はキライだけどねぇ…」

「シャアァ!!?」

「ズァ!!?」

「キュアァ!!!!?」

「ワオーン……」

「ちょ、なんで皆そこで引く!!?え!!?」




あれか。
昨日の暴力がまずかったのか。
いや、あれはれっきとした正当防衛だ!!!




「ミネズミー!どいてくれよ。じゃないと君達全員倒すって言う悲惨な結末に…」

「「「「チュウゥ!!!!!」」」」

「ごめんなさいごめんなさい!!!!はい、すみません!!!!」





ポケモン相手に弱腰。
だって怖いよ、このポケモン。





「…また会ったねリリィ」




さらり、と私の髪に指を絡めるあの人。
私は、絶句した。
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