20万Hit企画

□聖少女の邂逅
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『―――これは竜の少女と巨狼の元となったβ版の物語。



元の話が詰めて詰めすぎて物語として成立しなかったが故に、公開されることなく閉ざされているはずだったもう一つの話だ。



原因はどうやら"私"にあるようだが、それは性癖を詰めすぎて我が強くなりすぎたことに値するらしいけど、それはこちらの事情でな。



趣味が合う方がいればいいのだけれど。




あくまでも3本の"起源"であることをお忘れなきよう、一読していただければと。』







…。










『…。
…まだ何か?』









―――。








『私?私の事なんて、これきり二度とあなた方とこうして対話することすら成立しないというのに自己紹介が必要だと?おかしな方たちだ』







―――…!








『……個性?ああ、それは重要。
物語における重要項目だ。ならばお答えしよう。』








…。










『私の個性は"ビースト"地球上の動物ならなんにだってなれる。
百獣の王だって、森の賢者にだって、海のギャングにだってなってみせる。これで文句はないのだろう?
ならそろそろ話を始めようじゃないか。長ったらしい演説ばかりは客が飽きはじめる!』










―――。








『正義の味方、ヒーローが跋扈するこの腐った社会で!
私は息を殺してその時を待たんとする。"ヒーロー社会"なんて根付いた常識をひっくり返すのを!
ヴィランこそ至高の存在。ヒーローなどただ綺麗事を振り回す聖者にしか過ぎない!
綺麗事で生きていける人間なんて限りがある。こうして選ばれなかった者たちは泥水啜って屈辱に耐えながら生きていかなきゃいけないのだから!!』













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