&‐アンド‐

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あの時は、確か晴れてたと思う。
4人で過ごした、些細な日常。







「リリィはよく怪我するよね。マゾなの?」

「買uッ!!!」






思わずサイコーソーダーを噴出してしまった。
何を言うかと思えばなんじゃい。





「んな…違うよーチェレン変態」

「だって、そんな怪我しないだろう?普通」

「あー!俺もそう思う!!」

「確かにね…リリィちゃん、ちょっと怪我し過ぎじゃない?」





トウコとトウヤも…。






「せっかく綺麗な肌してるんだから、気をつけなきゃ!女の子なんだからさ!!」





ベルはにっこりと微笑んで言う。





「そーそ!リリィは野獣共に狙われやすいんだし」

「本当だよねぇ!」

「そこの男子二名とか」

「「!!!?」」

「あはは〜そんな事ないよ〜。私可愛くなんてないし」

「それ本気で言ってるの?」





トウコの目が本気(マジ)だった。





「だから、怪我だけには気をつけてよ」

「ん〜…でも私怪我しやすい体質って言うか……」

「じゃあ俺が守ってやるよ」





ふざけるようにして、トウヤが言った。





「リリィが怪我しないよう、俺が守ってやる」

「うっわ〜キザだわ〜」

「具体的に?どう守るの?応急処置とか出来るの?」

「伯ニかお前は!!」

「僕だったら的確な応急処置が出来る自信有るけどね」






チェレンはメガネをくいっと上にあげた。





「あはは!!ありがとう!んじゃ、その時はよろしくたのむよ!!トウヤ」

「まかせとけ!!!」









笑ってた。
みんな笑ってたんだ。




あの時は。






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