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□危険信号
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『確かに、濡れないといけませんね』
納得したのか、指は引き抜かれた。
よかった、考え直してくれたのかな…と思って気を抜いたところに、曽良くんの手が私のソレを握ってきた。
『え、何…っ』
『濡らすんです』
『そこは濡れないだろ!!』
『精液、出ないんですか?まさかもう枯れて…』
哀れみを籠められた眼差しで見つめられる。
『出るよ!!失礼な弟子だなっ、ん、』
言い終わらない内に弟子の指で扱きだされた。
幾ら歳をとろうと私だって男なんだ。直接的な刺激に体が熱くなるのを止められない。
『や、だっ…、放せぇっ』
何処の世界に、弟子に強姦紛いな事をされる師弟関係を築く人がいるんだよ。
必死に頭はこの状況を否定するのに、体は曽良くんの乱暴かつ的確な指使いに昂ぶる。
『芭蕉さんでも自慰するんですか?』
『すっ、…どうだっていいだろっ!早く、は…放して…』
曽良くんは嘲る様に笑みを薄く浮かべ、へぇ、と呟いた。
意味深だな…。
『どうやってするんですか、…こうですか?』
『んっ、あ、いやっ』
急に緩い力で優しく手の平で包まれた。
自分でしている時の感触と妙にダブって、私は恥ずかしさに頭を振った。
『ほら、かなり硬くなってきましたよ』
『うぁ…、っく…』
そんな事言われんでも分かっとるわいっ!
…なんて、言える余裕すら無くなってきた。
下半身で巻いている快感の渦がぐるぐると、大きく強くなっていく。