□理性と欲求
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『はっ、…や、だ』
『お。ちょっと勃って来た』

ズボンのジッパーを下ろされながら、首筋にはジャガーさんの唇の柔らかい感触。
短い髪では隠しきれないのに、敢えて其処にキスマークを残すジャガーさんは言うまでもなくSだと思う。

下着も引きずり下ろされ、湿度の高い空気を直に感じる。

『ピヨ彦は毛が薄いよな』
『うるさ…っ、さわ…触らないでよ』

叢を掌で梳かすように撫でられる。中途半端な処に手を置かれ、思わず腰を揺らしてしまいそうになる。
そして何も身に着けていない下肢をジャガーさんに晒すように、脚を折り曲げられた。

『な、なにこの格好…っ、恥ずかしいって、ジャガーさん!』
『―で、これ塗ればいいのか』
『聞いてよ…』
『うん?聞いてるよ。早く入れて欲しい≠チて言っただろ?』
『そんなことゆってなー…っ』

後孔にぬとっとした感覚。さっき言っていたローションを塗られたのだと察知した。
気持ちわるいというか、くすぐったい。
奇妙な液体の滑りを借りて、ジャガーさんの指が二本一気に差し込まれ、喉が引き攣った音がした。

『いた、痛いよっ!』
『だってピヨ彦はマゾだろ?』

普段見せる笑みとは違う、妖艶な笑みを僕に向ける。
その顔に目を奪われている隙に媚肉を解す様に、中で指が蠢き始める。

『!…っ、ジャガー…さ、ん』

ぬちゃぬちゃとした耳を塞ぎたくなるような音が、耳底にこびり付いていく。

『や、だ、あっ、…ん、う』
『ピヨ彦。あんまりデカイ声だすと、上の奴に聞かれるぞ?』

そんなことを言いながら、空いている手で半立ちになっていた陰茎を握られた。
ハマーさんに聞かれるなんて事、想像するだけでも恐くて、必死に自分の手の甲を噛む。

『でも、声は我慢するなよ』

緊張が少し解れて来た頃を見計らって、更にもう一本増やされる。
窮屈な其処を、綺麗なジャガーさんの指が出入りする様に興奮する自分は、可笑しいと思う。

『ゆってること、滅茶苦茶、っあ、ふ…ぅっ』
『んーそろそろ入るかな』
『えっ』

孔を広げるように、広げながら指を取り出して、バイブにもローションを垂らす。
待って、と言おうとした矢先、その太いブツは体の中に捻じ込まれた。

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