ズカズカと音をたて、広い廊下を歩く金髪の男。その容姿はとても美しく、とても綺麗な髪。男女問わず振り返ってしまうくらいだ。


そんな男が向かっている場所はここ。









弟のザエルアポロの宮だった。








バンッ!という威勢のいい音を出し、重く大きい扉を開け、部屋の主に了承もなく部屋へまたズカズカと入っていく。





「どうしたんだい兄さっ…んんっ!」



ザエルアポロの視界は勝手に部屋に入ってきたイールフォルトでいっぱいになる。



「ちょ…兄さんっ…んっんっ…ぁ…」



丹念にザエルアポロの口の中を荒し、隅々まで探るようにして舌で歯をなぞったりする。


その間にもザエルアポロの口からは唾液がこぼれだしている。






「やっ…めて…!!っぁ…」


拒否するもその願いはスルーされ。





「やめろっていってるだろっっ!!」



ビクッとイールフォルトの動きが止まった。












「何があったんだカス。内容によってはその身体が破裂するぞ」



いつもより厳しめの口調ではあるが、顔は火照り、潤んだ瞳で言うのでイールフォルトは前を屈むはめになる。





「お前が足りないんだ、兄弟!!いつもいつもお前は研究ばっかりしているおかげで毎晩毎晩自分で抜い「よし、この液体を飲めカス。」





至って大真面目なイールフォルト。
ザエルアポロの手にあるのは怪しい液体の入った試験管。





「…本当兄貴はカスだな。僕が不足するなんて有り得るわけないだろう」



ハッと鼻で笑うザエルアポロにイールフォルトは少々切れそうになるが、今はそんなことをいってる場合ではない。(らしい


「…ところで研究とやらは終わったのか?」






「ああ、もちろんさ。この僕の手にかかればあんなものすぐに終わるよ。」



勝ち誇ったような笑みを浮かべながら言う。だがそれが仇となった。






「…じゃあ明日は何もすることが無いんだな?」



「まぁ大方そんな感じ…って兄貴まさか…!!」



途端にザエルアポロの顔は青ざめ、逆にイールフォルトが勝ち誇ったような笑みを浮かべる。






「あ、兄貴、ちょっと待っ…」





その部屋に最後に残ったまともな言葉は









「いただきます。」








それとともにザエルアポロの悲鳴が飛び交ったとかなんとか。








終幕。
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ああああやっちゃった☆/(^O^)\
後悔はしてません。反省はしてますが。←
でもこんな話ばっかになると思うので覚悟しておいて下さいませ…。ごめんなさい。




2008.12.21

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