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□日常へのprologue
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「明日から一ヶ月オフになったから」

そう突拍子もなく言ったのは酒瓶を片手に持ったスメラギだった。
召集されたのは、刹那、ロックオン、アレルヤそして、ティエリアのマイスターズ。

スメラギは続けて申し訳なさそうにこう言った。
「明日から全モビルスーツの点検、及び改造をするからミッションに出られないのよ。だから地上に行って羽を伸ばしてきなさい。あ、ちなみにいきなりだったから空き家2件しか見つけられなかったの。2人一組に別れてもらえる?」



…そんなやり取りがあった事を嘘だと信じたいティエリア。
もちろん組み合わせはロックオン&刹那、アレルヤ&ティエリアだ。

ただ今アレルヤの部屋で荷造り中。
元々ティエリアは荷物をそんなに持ち込んではおらず、ほんの30分程で荷造りが完了したのだ。
ベッドに座ってしかめっ面をしているティエリアに忙しそうに荷造りをするアレルヤは声をかけた。

「ねぇティエリア、そんなに地上が嫌なの?」

そう言いながら、歯磨きセットを入れる。

「あぁ、あそこは重力に縛られている。だから嫌いだ」

眉間にシワを寄せて言う。

「まあ、良いじゃない。これから一ヶ月、2人きりの生活なんだよ?」

背を向けていたアレルヤが振り返り、肩越しにティエリアを見やる。
目が合ったティエリアは直ぐに目を反らし

「…た、たまには、そういうのも悪くはないだろう」

微妙に頬を染めているところを見ると、少しは楽しみにしているのだろう。

その表情が可愛くてアレルヤはクスリと笑ってしまう。

これから始まる日常であり、非日常に二人は胸を高鳴らせる。










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