MAIN
□ありったけの愛情を
1ページ/1ページ
「ベルセンパイ、これ」
そう言って差し出されたのはいつも自分の被っているカエルの被り物。
「…って何でだよ」
「いや、ベルセンパイのと交換と思ってですよー」
くだけて言ってるが、きっとこんなもの被らされてる怒りも含まれているのだろう
「俺のって…………絶対ヤダ、誰がそんなもんと…」
「そんなもん被らされてるミーの気持ちにもなってほしいんですがー」
…やっぱ怒ってる
「匣もまともに開匣できないし…これでどうやって生きてけっていうんですかー」
「ししし、っるせー」
まぁ、奴の言ってることもあってるが。
「…まぁセンパイがこれ被ってるとこが一番痛いからセンパイだけには被せませんがー」
「てめっ、一度死んでくるか」
ナイフを器用に出すとすばやくそれをフランに向かって投げた
フランも一応はヴァリアーの隊員。
本気で投げたわけではないのでそれは軽々とよけられた
「大体この趣味の悪いカエル誰が選んだんですかー」
真っ黒。
目がぐりぐり。
見事な曲線を描いた口元。
暗殺部隊の一員としてこれは少し恥ずかしい
「俺なんだけどー」
「99%そうだと思いましたよーこんな趣味するのセンパイしかいないと思ってましたからー」
言いたい放題言いやがってこんにゃろ
スクアーロがマーモンの代わりとか言って初めてお前連れてきたときにこいつこそは死なせちゃいけない、守んなきゃとか、柄でもないこと思ってたから。
だからお前にカエル被せるワケ。
俺なりの愛情。
見た目俺より弱そうだし?
王子、ここまで誰かに執着したことないから
お前にありったけの愛情注いでやるよ
「お前は俺が守ってやるからなー」
「…信頼してますよー、センパイ」
「うししっ」
ありったけの愛情を
(LIKEじゃなくて?)(LOVEになるのはまだ先だから、期待すんな新人)(期待なんかしてませんよー王子(仮))
――――――――――――
ベルのキャラいまいち
2009*02*11