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□いじっぱりロマン
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「なっ!お願い獄寺!この通り!!」
日曜日の昼間
山本の部屋に来た俺に、ふりかかる難題。
「しょ…しょうがねぇな…っ」
俺も甘くなったもんだ。
「…なぁ山本…」
「んー何獄寺ー」
「これの…
膝枕の何処が楽しいんだ…?」
部屋の真ん中で俺が正座、その膝の上には山本の頭
男同士がやってるのは絵面的にアホっぽい
「んー?…男のロマン?可愛い獄寺を俺だけ独り占め出来る特権♪」
「ばッ…馬鹿じゃねーのか!!」
バシッ
「痛ぇッ!」
な…なんでコイツはこんな恥ずかしいことをスラスラと…
「いたた…ホントなのなー獄寺ー。俺、お前のこと好きだし」
「う…」
そんな事知ってる
だって…お前以外にこんなアホっぽい姿見せたこともない
「…寧ろ愛してる」
山本の目が俺の目を見て話すもんだから、きっと今の俺の顔はとんでもなく赤くなっているんだろう
「…るせー。言ってろ…」
「あはは、素直じゃないのな」
素直になれるかってんだ
でもお前の前でだけ素直になってみようか、
ずっと、10年先でも隣にお前が居てくれるならな
膝枕はまぁ…
俺も今度やってもらおう…
男のロマンなんとやらだ!
いじっぱりロマン
(愛してる愛してる愛してる)(一回言えば分かる!)
2008*01*16