銀妙
□来年もまた、
1ページ/1ページ
「おい、ゴリラの嫁さ…」
「今年で来年迎える事ないようにしてやろ―か」
「すいませんでした。」
「よろしい。」
***
「もう年越しかよ。」
「今年ももう終わりですね」
「早ぇよな、本当。すぐ老けちまうよ。」
年頃の女性に言うセリフじゃないが、
お妙は「そうですね。」と気にしなかった。
「今年の終わりまであとどんくらい?」
「5分ですよ。」
「うぁ、早ぇ。」
「一年なんて、ほんの一瞬何でしょうね。」
「…まぁな」
あんなに一緒にいたのに
瞬きと同じくらい今思うと短かったな。
「銀ちゃん、アネゴ。早く!除夜の鐘鳴っちゃうアル!」
「あら、そうだったわね。」
「わーったから神楽、そんなに早く階段登るなって。コケるぞ〜。」
「うわ、神楽ちゃん危ないって!」
「遅いぞメガネ〜」
「フフフ…」
来年もまた、
こんな風に
あいつ等と歩きながら…
お前の隣に居れるはず
来年もまた、
(取りあえず、よろしく。)
・・・
はい、時期はずれ〜
でも初銀妙〜。
タイトルはお題サイト様からお借りしました。