ヒバハル
□見えない。だから。
1ページ/2ページ
心が視えると良いな…と
私は何回望んだのでしょうか
「雲雀さーん?」
ここは応接室。
並盛中風紀委員長の雲雀恭弥が風紀委員の活動場にしている場所。
そこには当り前に風紀委員長の雲雀が居て、隣にはハルという他校の少女が居る。
さきほど雲雀に呼び掛けたのは彼女、ハル。
二人は恋人同士。
だが、何か噛み合ってないとハルは思っている。
例えるなら、今この時。
「雲雀さんてば。」
彼は黙々と仕事をしている。
放課後は学校が違う彼らにとっては貴重ないつでも会える時間。
土日だってあるが、やはり恋人には毎日会いたい。
仕事は大事なのは分かる。
だけど。
ハルにとっては退屈で仕方ない時間。
彼はいつもお構いなしで、彼の性格が尚更そういう性分だった。
ハルは声を掛けるのを諦めた。