暗闇の中の夢

□「だいじょうぶ」な気がする日。
1ページ/6ページ

また、何もかもが嫌になってしまった。
進路のこととか、家族のこととか、恋人のこととか、自分がどうしようもない病気になりかけていることとか。
ここ二・三年の間、私はちょっと運が悪かったと思う。嫌なことが重なりすぎて、人生というものに疲れてしまった。
きっと誰にでもあることなのだろうとわかっていても、私は弱くて、まだ15のくせして死にたいだとか思ってしまう。
よくわからない何かがとにかく怖くて、自分がどんどんダメになっていく感覚に苛まれ、最近私はほとんど寝たきり状態になりつつあった。
目が覚めるととにかく怖くて、「神さま、早くまた眠らせてください。夢の世界へ連れて行ってください」と涙する。
そして、「二度と目覚めることはありませんように。次に目が覚めたときには、どうか私の“世界”が終わっていますように」と、薄れていく意識の中で祈るのだ。
だけど、そんな甘ったれた願いを神さまが叶えてくれるわけもなく、二日も眠り続ければだんだん眠りにつくことが難しくなってくる。
だから今日、私は仕方なく布団から起き出し、シャワーを浴び、久しぶりに洋服を着た。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ