遙かなる時空の中で4

□モルヒネ
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 春の午後、私は宮廷から出て穏やかで緑豊かになった大地に降り立った。

 この平和が永く続くとは思わないけれど、出来るだけそれに近付ける樣に、こうして時々国の様子を見に出ている。

 リブの眉尻が下る様子も一緒に見る事になるのだけれど、それでも是は王妃としてじゃなく国を治める者としての仕事だと思う。

 アシュヴィンはそんな私を微笑っては、時々リブにフォローを入れてくれているらしい。


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