銀魂

□キスしてもいい人
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 頭が熱い。文章としてはおかしいかもしれないけれど、私は地球人じゃないから別にどうでもいい。

「風邪ひいたアル。」
「マジでか。」 

 銀ちゃんはそう云うと、お粥をつくってくれた。何時もは新八が立つ古びた台所で、此の家の大黒柱がせっせと動いている。

 其の様子が珍しくて見ていたら、「何見てんの。ほら寝とけ。」と云われたので布団に向かう。振り返ると特に手間取っている訳でも無く、静かにお粥が出来ていってるみたいだった。

 お粥を食べ終えて、眠くなってくる。けれど、相変わらず頭はぼぅっとしていて意識がハッキリしない。さっきより熱も高くなったような気がする。
 おでこにひんやりとしたものがのっかった。銀ちゃんの手は冷たくて大きい。今日だけは甘えてもいいかと思ってしまう。

 今度は寒くなってきた。あったかいものが欲しい。例えば人肌とか。
 誰でもいいから、甘えさせて。

 ・・・うそ、銀ちゃんじゃないと厭だ。
 私を甘やかして。例えば、そう、キスとか。

 もう其れ以上、何も考えられなくて、瞼が閉じられていった。
 
 「おやすみ。」
 夢の中で、銀ちゃんがキスしてくれたような気がした。

■〆

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