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□truth
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「よし!全員点呼始め!」



「1」
「2」
「3」

………………??


おいおい…4番の伊丹ちゃん?


「よ…ん」


「声が小さいっ!やり直しっ!!」


「4」


あーあ、泣きそうな顔しやがって。


警察学校でのキツい一日の訓練が終わろうとしていた。


訓練の終わりには必ず点呼がある。


どうやら同室の伊丹憲一は相当内気な性格らしいね。


俺なんて大学時代は野球部でモロに体育会系だったから、声出しと体力系だけは得意。

まぁ、あとは人間関係かな?



伊丹ちゃんはそのどれも苦手らしいけど、


可愛いよな〜ああいうのって。



まるで、
学年全体に一人くらいは居る、大人しいけど実は可愛い女の子…みたいだ。



ん?おかしいかな?

あ〜大丈夫!大丈夫!
体育会系ではよくある事だから、ねっ。


元々、相手が野郎だとか女だとか気にしないし。
まぁ、むしろヒラヒラフリフリ系の女の子の方が対応に困っちゃうからね。


いや〜一目ボレですねぇ。





懐かしいね…
奴とは警察学校からだもんな。


なんか今日はやけにアイツの事を思い出す。
でも、いつまでもこうしてはいられない…













「すいません、伊丹呼んでくれますか?」
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