K-on!

□せんせい! 1
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「…、はあ…」


桜ヶ丘女子校等学校、職員室。
私、秋山 澪はこの学校の一教師である。
高校の頃の夢が叶い、自分が卒業したこの学校で教鞭を振るっているのだ。
夢が叶ったのはかなり嬉しくて涙が出た程だ。

しかし…

まだまだ新米教師での私に、生徒が黙っているわけはない。
呼び捨てされたり、抱き着かれたり、普通に授業中に喋られたり。
この前なんて怒ってチョークをへし折ってしまった(、反省)
しかし、教師にとって生徒からコミュニケーションを取ってくれるのはかなり嬉しいものだ。
口先だけ怒っていながらも、私は内心実は嬉しかったりする、んだけど…
まあそのコミュニケーションを取ってくる生徒の中には、たちの悪いやつもいるわけで。
そのたちの悪い中で最悪な態度をとる生徒いるのだ。

田井中 律

田井中 律は私が掛け持っているクラスの生徒の中の一人だ。
黄色いカチューシャと広いオデコが特徴の(黙っていれば)可愛い女の子である。
人懐っこく、人を盛り上げたり、場の雰囲気を和ませるのが得意で、運動神経もよく、みんなに信頼を寄せられているよき女子高生だ。
…私にちょっかいばかりかけなくては。

彼女はなにかと私にちょこまか着いてくる。

「みおどっか行ってたの?」
とか、
「みおいないと寂しいぜー」
とか、
「みおは相変わらず胸でかいなあ」
とか、
「みお乳揉ませろっ」
とかetc...

少なくとも上二つは許せる。
しかし下二つはなんだ?
明らかにセクシャルハラスメント(セクハラ)じゃないか。
いちいちいちいちいちいちいちいち背中にちょこちょこ着いてくるんだ。
ああもううっとうしくて仕方がない。
…教師がこんな事を言うのはだめだけど。


そんな田井中が、ついこの間テストで最悪な点を取り、今日私の補習を受けることになった。


少しだけ、不安だ。






 
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