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私は、きっと間違えたのだろう。いや、間違えたのだ。絶対。必ず。だって、こんなに彼女は苦しそうな表情をしてるじゃないか。眉を潜めて、今にも泣き出しそうな顔をして、私を見下ろしているじゃないか。その顔は私がさせているのはわかっているのに、手をのばせない。縛られているこの手が憎い。

「ねぇ。」
「…。」
「私、おかしい、のかな。」
「なに、」
「唯が、こんなにも欲しいなんて。」

監禁したくなるほど?その言葉は、喉の奥に吸い込まれて、放たれることない。

「おかしく、ないよ。」
「…本当?」
「うん。」

嘘じゃない。嘘じゃないよ。絶対。嘘じゃないから。

「澪ちゃん。」
「なに?」
「私、澪ちゃんの事、好きだよ。」

だから、そんな顔、しないで。私が欲しいなら、私の事、全部あげるから。

私も。そう言って笑う澪ちゃんがとても愛おしくて、私も思わず顔を綻ばせた。

「ゆい、ずっといっしょだよ。」

私はこんなにも彼女を愛しているんだ。だから、私の足ががくがく震えてるのは嘘なんだ。澪ちゃんが怖いなんていうのは、絶対に嘘なんだ。
私を抱きしめてくる腕に体が強張るのも嘘で、私の服を脱がそうとする澪ちゃんに、腕がビクリと震えるのも嘘で、嘘で。ベッドに押し倒されるのも、キスされるのも、触れられるのも怖いなんて、絶対に、絶対にないんだから。






私は彼女を"アイシテ"いるんだから。






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ディゴッドさん遅れてしまいもうしわけございません><
監禁澪唯という事で、私も張り切って執筆させていただいたのですが、どうでしょうか。澪と唯の病み具合が伝わっていれば幸いです。


誤字脱字感想ドントコイデス
 

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