番外編

□拍手小説
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アナタの所の桜は咲きましたか?

私の所はまだみたいです。

蕾が沢山あるだけで、桜の小さい顔を見せてくれる気配はまだありません。


余興が過ぎましたね?

では、桜が咲いた所もまだ咲いてない所も
桜の樹の下で騒いでいるグループを覗いて、桜?を楽しみませんか?





‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「帰らせて下さい。」

キードは桜の樹の下、地面の上で寝転びながらそう呟いた。




――1時間前――
「凄ーい!Earthの桜だぁ〜」

ブルーは一行の先頭を歩きながら、感激の声を上げた。


「凄いでしょ?Hellの空気に負けないように品種改良したんだよ♪」

桜の巨木の下に一行はシートを敷いた。


「品種改良〜?……この桜いつ植えたぁ?」

ラレンがそう聞くと、ソフィアノは肩を震わせて

「えっ…えっとー300年位前かなー」

「ふーん…3日前にここら辺に桜は無かったなぁ」

「嘘付きました。2日前です!」

巨木・樹齢2日の桜は花を満開にさせて咲き誇っていた。


「それぞれキチンと荷物は持ったか?」

「さっきも言ったろーロード!持った!持った!!」


ラバーは、片手に持った荷物を降りながら叫んだ。

「降るな!馬鹿野郎!!」

「死ね!ラブ!!」

「今ちゃっかり死ねっつったな!サウ!!」

3人がギャーギャー騒ぐ頃、ソフィアノとキードは、重箱とつまみを出していた。


「御重の中身ね、僕が作ったんだよ〜!」

蓋を開けると綺麗に盛り付けられた惣菜があった。

「凄いですね!!全部ここまでやるなんて」

「僕も作ったんだ〜実はさぁ」


横で見ていたブルーは、リュックの中から重箱を取り出し、蓋を開けた。

「ジャジャジャジャーン!!」

そこには、なんと


「「……日の丸弁当?」」

真っ白いご飯に赤色梅干しが乗ったただの日の丸弁当があった。


「これはただの日の丸弁当じゃないよ〜!物凄くご飯を均一にしたモノなんだよ!」

そのブルーの発言に大人なソフィアノとキードは生温かい目で、微笑んだ。






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