TOI用

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偶然なんて支えの無いものではなくて、きっとこれは必然。


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春の日差しをいつもかぶっている若草色の帽子で遮りながら、
綺麗な緑色の髪をした少年―…スパーダは芝生の上で昼寝をしていた。
確か今日は平日だから王都に住むような健全なおぼっちゃま方は普通学校に行っている時間なのだ。

それにも関わらず、17歳の少年が此処で何時までも昼寝をしているのは、彼が一般に不良と呼ばれる人種だからだろう。
そして、今彼が自分と同じ〈異能者〉と旅をしているから此処にいる、と云ってしまえば不良も何も関係がないのだが。
今は個々で聞き取り調査中なのだが彼は昼寝をしてサボっているということには何ら変わりはないが。

そんな不良ものどかに昼寝ができるようなこの平和な昼下がり。
ちょうどスパーダが昼寝をしている場所の遥か上空にぽっかりと黒い穴が空いた。
そしてその穴から何か小さなものがぽいっと出てきて、何かを出した穴は消えた。

そして吐き出された小さな物体は一つ、大きく叫んだ。


「え、ちょ、此処何処ぉおおお!!

てゆか、暗い!なんで真っ暗なの!
え、もしかしてこの感じ…私落ちてるぅううう!?」



そしてあまりの浮遊感に吐き出された何かは気を失い、落ちる事を止めずに加速した。
――…結果、罪無き不良スパーダは何かの下敷きになり、余りの激痛に叫ぶ事となったのだった。





08*05*06

前から書きたかったイノセンスの長編です!できる限り頑張ろうと思います。(ぺこり
1話は名前変換なしですね!
つ…次からは長くて変換ありになると思います…!(多分

誤字脱字等はbbsなどで教えていただけるとありがたいです><





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