☆小説V☆

□エヴァンゲリオン −天使と悪魔の闘い− 第3章
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第3章「人格」
ウナナの悲鳴が響き渡り、カヲルとシンジは扉を開け、中に入る。
「やっぱり君が犯人だったんだね」
カヲルは犯人を睨む。
ウナナは中に浮いていてまるで別人のように見える。「よくわかったな、坊主。褒めてやるよ」
ウナナは顔を上げ、怪しい笑みを浮かべる。
それを見てシンジは震える。
「カヲル君!ウナナは・・・ウナナはどうなったの!?」
「ウナナは『犯人』に身体を乗っ取られたんだ」
「そんな・・・!!」
ウナナは今別の人格に身体を奪われていて意識がない状態だ。
今のうちに犯人をなんとかしなければいけない。
時間との闘いが始まる。
「徹底的な証拠は三つの日記、赤い絵の具、はさみだ」
カヲルは淡々と証拠のことについて説明する。
「まず一つ目の証拠の日記。これは完璧にウナナに異常が表れている証拠が書かれていた。異常が表れ始めた時から犯人に身体を乗っ取ろうと考えていた。二つ目のはさみ。これはさっき、僕がこっそりとはさみについていた液体を舐めたら鉄の味がした。鉄、要するにそれは血の味だということだ。最後の三つ目の赤い絵の具。これははさみと繋がる。これはウナナは自分に異常が表れたことが嫌になり、リストカットをしようとするが、あまりの恐怖に最初はこの赤い絵の具で切る試しをしたんだ。そして次第に慣れてきてはさみでリストカットするようになり、刄に血がついたんだ」
「それはそうとしてじゃあなんであんな状態に?」
シンジはカヲルを見つめながらまだ疑問が浮かんでいることを彼に聞く。
カヲルは犯人を見つめながら呟く。
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