☆小説V☆

□エヴァンゲリオン −天使と悪魔の闘い− 第2章
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第2章「残された文字」
カヲルとシンジはウナナの部屋を後にし、一度ネルフに戻ることにする。
二人の部屋はそれぞれネルフにあり、別々に分かれている。
そしてカヲルとシンジはカヲルの部屋に入り、話し合いをする。
シンジは床に座り込み、カヲルはベットに座る。
「カヲル君、何かいい手がかり見つかるといいね」
「・・・いや、もう充分見つかったよ」
「どういうこと?」
「これを見てごらん」
カヲルが出したのはあの時ウナナの部屋で見つけたノートだった。
「どうやらウナナは日記を書いていたみたいだ」
「書いていたって・・・?」
「日付が一昨日で書き終わっているからね」
今日は7月18日だ。日記を見てみるとカヲルが言うように日付が2014年の7月16日で書き終わっている。
「あ、本当だ!何で!?」「それは僕もよくわからない。本人にしかわからないことだ。だけど日記の中にもっと重大な物が入っていたよ」
重大な手がかりを見つけることができたのでカヲルは思わず笑みを浮かべる。
「ねぇねぇ、日記は読んだの?」
「今から読んでみるよ。二週間分しか書いてないけど」
日記を開き、カヲルはゆっくりと読み始める。
「6月9日、晴れ。今日はシンジ君とカヲル君が探偵(?)のような仕事に派遣された。だから僕はあまりにも嬉しくて今日1日分だけ記念に残したいから日記に書いちゃった。二人ともいつも探偵のような勉強をしてたから後でいっぱいお祝いしてあげよう!」
「懐かしいね」
「そうだね」
6月9日。それはシンジとカヲルが仕事を派遣された大切な記念日だった。
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