NOVEL

□BROKEN!
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今日の任務は某中小ファミリーの殲滅だった。
まぁヴァリアーの次官のオレにしてみりゃ楽な仕事だ。


誤算だったのは敵の銃弾が火薬入りだったことだった。

いつものように部下を数人だけ連れて(大人数だと逆に邪魔だ)敵のアジトに乗り込んだオレは、思っていたよりも簡単に親玉の元に辿り着いた。
そこでそいつが取り出したのは小型の拳銃。
想定内だったオレは素早く左手を弾が放たれた場所へと出した。

オレの目に狂いはなく、その弾はきちんと左手の金属部分へと当たり弾き飛ばされた

…はずだった。 が


爆発したのである。


その後もオレは失敗ることなくアジトを抜け出すことに成功したのだったが、その誤算のために左手に穴が開いてしまったのだった。




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