NOVEL
□甘い、あまい
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※二万打記念、憂紀様へ
窓を開けると
風が舞い込んできて、仄かに花の香りがした。
あまり馴染みのない香りだった。
そういえば前に、ルッスーリアがジャッポーネで香りに惚れ込み、庭にその木を植えたといったようなことを聞いた気がする。
(キンモクセイ…だったかぁ?)
そういえばまだ一目も見たことがないことに気づいた。
壁に掛けてある時計を見ると3時頃を示している。
一休みがてら外に出てみよう、と椅子に掛かっていたジャケットを羽織った。
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