NOVEL

□milk
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「…日本人でよかった」

「俺だって極限日本人だ!」

「うるさいなぁ」


太陽の子は、太陽から愛されるのを許されなかった。

それでも彼は、晴れの象徴でなくてはならない。

ボンゴレのため。
仲間のため。



「じゃあ、僕が雲を呼んであげる」

「お?」

「僕の雲で太陽を隠してあげてもいいよ」



それでも君は、目一杯の愛を込めて太陽に手を伸ばし続けるだろうから。



「極限断わる!俺は晴れが好きだからな!」


(ほらね)


「せっかくの僕の気まぐれを無駄にするなんて、ほんと馬鹿だね。
ほら、任務行くんでしょ?」

「そうであった!」

玄関を指差すと、笹川ははっと腕時計をみたり袖を直したりして立ち上がる。

「またなヒバリ……む?」

その勢いで外に出ようとした彼は、ふと空を見上げて立ち止まった。


「雲が出てきたな」

「そうみたいだね」


雲は、あの日焼け止めみたいに真っ白だった。






***

何が言いたいって、兄さんは萌ですってね(は?)
兄さんの髪は染めてる訳じゃないですよね?…ですよね。

久々にXS以外の書きました…なんじゃこりゃー
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