NOVEL

□それは、もしもの話
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あんなに伸ばした髪がたやすくハラリと床に落ちていった。

ああ、頭が軽いぜぇ。

髪がなくなったせいか。
目から落ちる大量の水分のせいか。


「…さよならだ、なぁ…」



親愛なるクソボス。

『もしも殺されなかったら』どうかお元気で。


オレにとって、ボスはお前だけだから、お前のいない世界からオレはなくなろうと思います。

殺せなんてわがまま、言える立場じゃないけれど。


ほんとは、


ずっと傍にいたかった。



さようなら

ザンザス。




















「なに勘違いしてんだ?」

「…あ゙?」

勘違い?殺してくれるとでも言うのか?

「もうボスにはなれないからな、その髪はいらねぇ」

やけにボスがあっけらかんと言った。なんだよ、その清々しそうな顔。

「なぁ、その手は誰に捧げた?」

お前に決まってるだろ

「その髪は誰のために伸ばした?」

お前のため、

「8年間、誰を待ち続けた?」



「お前は誰のものなんだ?」



頬を伝うものが温かくなった気がした。
オレは、あんたのもんだ。
そうそれは、死んでも続く永遠の忠誠。



短い髪の切り口が、さらりとそよいだ。




「誓ってやるぜぇ、ザンザス」


  それは、もしもの話








あれ…
もっといい話だったのにな…誰か書きなおしてくれ←

スクが髪を切る話を描きたかったんです。
10年後見たかんじ、一回きってそうですもんね

ボスは、スクが知ってたのに付いてきてくれてたことや、本当のこと知ったのにベルたちがボスって呼んでくれたことにとても救われたと思います。
『9代目の息子』としてじゃなくて『ザンザス』として居場所を感じたんだと思います。
これ以上語ると長くなってしまうのでこの辺で!

さ、自分の残念な文に乾杯!
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