宝物庫
□墓
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なんてタイトルつけてありますけど、ぶっちゃけギャグです。
藤堂さんにちょっと厳しめ?
でもギャグです。
藤堂さんを愛するが故に死を願うのです!
炎天下の中、今の住まいとしている土蔵の前で、滅多に泣いたりしないルルーシュが肩を震わせて泣いていた。
それをスザクが何ともいえない顔をして見ている。
どうしたのか、と藤堂が近付くとルルーシュが手を土に汚して一心不乱にほっていた。
「どうしたんだ、スザク君」
「げっ・・・」
げ・・・って何だ。と顔色の悪い弟子を前に藤堂はこめかみを軽くひきつらせた。
「・・・何か、私に見られてまずいものでも?」
「・・・」
口をつぐんだままのスザクではらちがあくまいと藤堂はルルーシュの方へ近寄った。
今日はどこもけがをしている様子がない。
いじめられたわけではないなら何なのだろうと藤堂はルルーシュの手元をのぞきこむ。
ルルーシュはというと掘り返した土を再び埋めなおしている。
そうして、ルルーシュは木の皮といってもいいほど薄っぺらい木の板をその上にザックリ刺した。
「どうしたんだ?ルルーシュ君」
振り返ったルルーシュはアメジストの瞳いっぱいに涙を浮かべ藤堂に抱きついた。
「と、っどぉ、さんっ・・・ぅえっ・・・っく、ふっ・・・きょ」
「ルルーシュ君、そんなに泣いていては苦しいだろう。」
「ふえっ・・・だって、きょ、・・・きょぉしろおがぁっ」
「・・・・・・は?」
藤堂はルルーシュの後ろに目をやった。
そして・・・どう表現すればいいか分からないような、どうとも言えない表情を浮かべた。
明らかにさっきルルーシュが作っていたのは動物の墓だ。
そして、墓標と思われる板にはその動物の名前が書かれていた
そう・・・「きょうしろお の おはか」と・・・。
「この前・・・藤堂師匠ルルーシュにひよこ買ってやったでしょう?」
現実逃避していた藤堂の意識をスザクが呼びもどす。
スザクは観念したのか、やはりどうとも言えない顔で藤堂を見ていた。
「それで、ルルーシュのやつ。藤堂師匠に買ってもらったから藤堂師匠の名前付けるって・・・。」
正直スザクは反対したかった。
何せピンクのひよこだ。
だが、ルルーシュがうれしそうに言うのを見て反対できずに数日が過ぎて・・・
縁日のひよこなんて1週間持てばいい方だ。
実際きょうしろうは一週間と3日生き延びた・・・。
「で、今朝起きたらもう冷たくなってたって」
藤堂はできる限りこの我慢ばかりするルルーシュに手を差し伸べてやったり、言葉をかけたりしてきた。
だが、今日ばかりは何とも・・・慰めの言葉を思いつけなかった。
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チャット中に投下
きっかけは「藤堂さんのお墓は金魚のお墓でいいと思う」という私の言葉
金魚の墓=板きれに油性ペン
Chikaのあとがき
ぶはははっ!!
お、お腹痛い〜〜−・・・。
やっぱウサギさま最高!こんな面白いの書けてしまうのだもの。
これからも、ガンバ?(何故に)
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