女体化部屋

□かすがVS佐璃
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第一回、川中島の戦いで出会ったのが悪かった。
くノー二人が忍びにあるまじき声で戦いながら怒鳴っているのだ。
「ふん、団子ばっかり食べて将来太りそうな美しくない主人だろ?お前の主は。謙信さまを見習え。」
「男か女か区別のつくにくい、ことあるごとにいきなり踊りだす主なんか恥ずかしくていりませーん。」
「なんだと!貴様なぞに謙信さまの美しさは分からない!」
「いつ何処のどなたかが分かりたいなんて言ったんですか〜?」
「なんだと!!」
「なによ!!」
周りの武将も口を挟めばクナイで殺られる感が漂い、あんだけうるさい武田軍も黙ったままだった。
唯一止められる主達は主達でその様子を二人仲良く眺めていた。
「あぁわたくしのうつくしきつるぎよ………。」
「ふっ愛い奴よ………。」
『止めろよ』と武田及び上杉軍の兵士は思った。だんだん戦うのも馬鹿らしくなり、今は一緒に眺めているだけだった。
さらにクナイが飛んだり、忍術が使われたりとだんだん戦いも喧嘩もエスカレートしてきた。
「だいたいなんでいつも『うつくしきつるぎ』なの?名前呼ばれたことないんじゃない!?」
「う、うるさい!だいたいお前は恋人ではなくオカンだろうが!」
「だ、誰がオカンよ!!かすがだっ」
「佐璃、こい。」
いいかけた瞬間に幸村が佐璃の名前を呼んだ。
一旦かすがとの言い合いと戦いを止め、幸村のそばに降り立った。
「だんな?どうかした??」
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