女体化部屋

□かすがVS佐璃
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幸村は微笑んで佐璃を引き寄せた。
一人幸村との関係を隠してきたつもりな佐璃は慌てが構うことなく抱き締めた。
『いやいや幸村様、立派になられましたなぁ……』などと兵士達の声が聞こえたが、ここは戦場で川中島の合戦真っ最中だ。
「俺の良さを佐璃、おぬしが知り好いておれば問題はない。」
「う、嬉しいんだけど………、みんな見てるよ……?」
「幸村ぁああぁあああッ!!」
真田主従に見かねてかやっと我が御大将、武田信玄が現れてこの雰囲気から解放されると思ったのもつかの間。
「祝言は戦の後に行えぃッ!馬鹿者がッ!!戦中に挙げるでないわッ!」
「はっ!すみませぬっ!お館様あぁああぁあああッ!!この幸村、戦が終わってからに致します!」
「うむ。」
「ちょっ!?大将待っ!!」
祝言関係なくないっ!?と相変わらず無茶苦茶な主従にすかさすつっこもうとしたが上がってきた武将達の声に阻まれた。
「幸村様が、幸村様がついにっ!!」
「これで眞田も安泰だー!!」
と無邪気に喜ぶ武将達を尻目に一人佐璃は忍びが嫁ぐとか反対する人とかいないわけ!?と突っ込みと化していた。
「しかし今は止めた方がいいのではござらぬか?」
あぁ山形さん、あなた正常な人。
「何か問題でもあるのでござるか?」
「猿飛殿と出陣できないでござろう。」
前言撤回ってそっち!?
「前田殿のように夫婦で行えばよかろう??」
「妊娠なされたら出陣は出来ませぬぞ?」いやいやいや、山形さん先行き過ぎ。
「それはならん!!」
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