BASARA部屋

□旦那の不足病
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「あちゃ〜。やってくれるよ。あいつは」
「今のは影ではないか!何かあったのか!!佐助はどうした!才蔵ぉおおぉぉぉおおお!」
「るさいっ!長引くって来ただけだ!」
「だ、だけだと!大問題だ!してどれくらいだ!」
「一カ月。」
「佐助ぇええぇえええぇぇ!」
「るさいっての!」
漫才のような幸村と才蔵の声が響いた。
その大声を聞いて真田家家臣や侍女達は溜め息をついた。
みんなの心の中は同じだった。

(早くご帰還して下され佐助殿………。)

「佐助の代わりなんてもう二度と御免だなっ!」
「佐助は何をしておるのだ!」
「情報収集だよ!情報収集!」
「うぅ……すぅわすけぇ〜。」
思わず才蔵は溜め息をついた。
確かに殿さんに仕えてちゃ忍ぶに忍べねぇなと佐助に同情した。
それに佐助が三日間いないと日に日に無口になって何も殆ど喋ら
なくなるのだ。
弁丸と時とそれは今も変わっていない。
才蔵は昔を思い出した。
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