除夜・捧物

□北条家の怪
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テスト明けの日。先日テストの時に消しゴムを借りた話をした小太郎。すると氏政はお礼をせねば!とその時協力してくれたメンバーを家に招き、ごちそうを振る舞った。家に来たのは幸村・佐助・政宗・小十郎・元親・元就・慶次・半兵衛。あと家主の氏政と居候小太郎の合計十人。にぎやかなパーティーとなった。

「たまにはこういうのもええのぉ!」

氏政はすっかり上機嫌だ。と、その時、半兵衛は何気なく居間にあったカレンダーを見てみた。



七月十三日金曜日、仏滅。



何か嫌な偶然だな、と思いながらもカレンダーから目を離し、麦茶をすする。しかし、この時の“嫌な”予感はひどい形で的中することになる。





北条家の怪





夜の八時半を回り、そろそろ帰ろうかという矢先、急に土砂降りが。

「ゲリラ雷雨ですな。」

「To bad…。」

一時間近く待ったが雷は一層激しくなり、帰るに帰れなくなってしまった。

「まぁええ。今日は泊まるのぢゃ。」

結局唯一車があった政宗と小十郎のみが帰り、残りの六人は泊まることに。後に、この二人はとんだラッキーであったと言われることになる。

「参ったねぇ。雨なんて聞いてないよ〜。」

「小太郎殿、申し訳ない…。」

「……。」(首をフルフルする。)

「しっかし、ついてないよなぁ。嫌になっちゃうよ。」
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