BLEACH

□銀の贈り物
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『甘い贈り物』の続きです










3月に入り、毎日のように行われていた白哉との勉強はなくなった。


その代わりとでも言うようにデートの回数は以前よりも増えたため一護は何の不満もなかったが。


そんなある日――あえて言うならホワイトデー、一護は白哉に誘われ遊園地に来ていた。


男2人で遊園地というのもいささかおかしくはあるが、そんなことも気にならないくらい一護は楽しんでいた。


そうして朝からいろんなアトラクションに乗って、気づけば日はすっかり暮れていた。


「あー、もうこんな時間だな」


時計を見れば、針は9時少し前を示している。


遊園地は9時に閉まってしまうため時間的にあと1つアトラクションに乗れればいい方だろう。


「なぁ白哉、最後何乗る?」


一護がそう聞いたが、白哉はすでに何に乗るか決めていたらしい。


一護の手を引いて向かった先にあるのは、観覧車だった。


無言のままそれに乗り、地面から離れた頃、白哉はバッグから小箱を出した。


「一護、兄にこれを受け取ってもらいたい」


言いながら開けた箱の中にはシンプルなシルバーのリングが入っていた。


「えっ、これって…」


それがどんな意味を持つのか分からない一護ではなかった。


だから、一瞬驚きはしたものの、一護はそれを受け取った。


だが一護がそれをつけようとすると白哉は指輪を取り一護の手を取った。


そしてその指輪を一護の左手の薬指にそっとはめた。


その時2人が乗ったゴンドラがちょうど天辺につき、2人の影は重なった。




<fin.>







あとがき

一応ホワイトデーの話のつもりでございます

何回書き直してもプロポーズ話になる罠にはまりました←

いろいろツッコミどころあるでしょうが笑ってスルーしてくださると嬉しい…です

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