BLEACH
□ひざまくら
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ぽかぽかと気持ちのいい昼下がり。
十三番隊の隊舎の縁側では、隊長ともう1人、零番隊隊長がのんびりひなたぼっこをしていた。
「気持ちいいっすね」
「あぁ。…でもいいのかい?隊の方は」
「はい。浦原さんも夜一さんもたまには休めって」
「そうか。…忙しいのかい?」
「まぁ…。3人しかいないので…」
「そうか。貴重な休みに俺の所に来てくれて光栄だな。だけど本当にゆっくりしなくていいのかい?」
「こうして浮竹さんとのんびりできてるからいいっすよ……ふ、ぁー…」
「ふふっ、眠いのかい?」
「あ、や、……ちょっとだけ」
一護が素直にそう言うと、浮竹はまた笑った。
「眠いなら寝ていいよ」
「でも他隊で寝るなんて……」
「そんなこと気にしなくていいんだよ。なぁに、ここは俺の場所みたいなものだからね。めったに人は来ないよ」
「…そう、ですか。ならちょっとだけ……」
そう言って一護が脇の柱にもたれて寝ようとすると、浮竹はそれを引き止めた。
一護が不思議そうな顔をすると、浮竹は自らの膝をぽんぽんと叩く。
「え、あの…浮竹さん…?」
「そんな格好では寝にくいだろう?」
それでも決心しきれない一護を、浮竹はえいと無理やり引き下ろす。
「うわ、ちょ、浮竹さん!?」
「いいからいいから」
そう言いながら一護の頭をなでる。
それで腹を決めたのか、赤くなりながらも、やがて気持ちよさそうに寝息を立てはじめる。
浮竹はそんな一護を愛しそうに見つめながら頭をなでる。
束の間のあいだ、時間はただゆっくりと流れていた。
<fin.>
あとがき
これは友人からネタもらいました!
とりあえずほのぼのとした雰囲気が伝わってれば…いいな…と、思います←