NARUTO

□くしゃみ大敵
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「真影生きてるかー、追加の書類だぞー」


「ん…羅刹?あぁ…またかよ……ッハックシュン!!」


羅刹――もといナルトが真影――もといシカマルのもとに追加の書類を持っていった時、シカマルは山ほどの書類に埋まっていた。


まぁナルトの机も似たり寄ったりなのだが。


それはともかく、ナルトの言葉にシカマルが返事したその時。


唐突にシカマルが大きなくしゃみをした。


それはもう衝撃で書類の山が崩れるほどの。


「あーあー、何やってんだよ、シカ。……シカ!?」


こちらに崩れてきた書類を拾ってシカマルを見ると、彼は腰を押さえて床にうずくまっていた。


「シカ!どうした!?」


「…腰が…痛ぇ…」


「ちょ、待ってろ!サクラ呼んでくる」


慌てて部屋を飛び出したナルトは、医療部隊のサクラの部屋に向かった。










◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆










「ぎっくり腰ね」


ナルトに呼ばれ急いでやって来たサクラは、シカマルを診てそう言った。


「ぎっくり腰!?」


その言葉にナルトが驚いたように言った。


ちなみにシカマルはソファーの上でうつ伏せに寝ている。


「でもぎっくり腰って重いもの持った時になるんだろ?シカは重いものなんて持ってねぇぞ」


「普通はそうなんですが、シカマルの場合はくしゃみが原因でしょう。――シカマル、あんた最近運動してなかったでしょう?」


「あ、あぁ…最近暗部任務じゃなくてこっちで書類処理ばっかやってたからな」


「だからよ。忙しいのは分かるけど時々は体も動かしなさい」


そう言うとサクラはシカマルの腰に注射をして湿布を貼った。


「湿布は1日に何回か取りかえて。注射は毎日しに行ってあげるから、しばらく休んでなさい」


「でも、仕事が……」


「おとなしくしてないと治らないわよ」


サクラの休んでなさいという言葉に難色を示したシカマルだったが、一言で切り捨てられてしまった。


「それに仕事なら影分身に任せればいいだろう。暗部任務も3人いればなんとかなる」


「……それも、そうか」


次いで言われたナルトの言葉にシカマルはうなずいた。


というよりそんな簡単なことに思い至らないほど痛みが勝っていたらしい。


「よし、じゃあ行くか」


「へ?」


「ここじゃ落ちつけないだろ?それに家に帰ろうにもシカ1人じゃ歩けないだろ」


言うやいなやナルトはシカマルを抱き上げた。


「ちょ、待て!っていうか痛ぇ!!」


そこにサクラが湿布の入った袋を投げ渡した。


「ナルト様、トイレなどどうしてもの用以外は布団から出さないでくださいね」


「あぁ、分かった」


そして瞬身の術で姿を消した2人は、死の森の中にある裏の家のシカマルの部屋に現れた。


そっとシカマルをベッドに下ろすと、ナルトはそのベッドの横に座った。


「ナルト?」


「ん?何だ?」


「いや…戻らなくていいのか?」


「影分身に任せてあるから大丈夫。だからずっとシカの介護ができるってばよ」


そうですか…そうつぶやいて、シカマルはため息をついた。


まぁ確かに腰が痛くてまともに動けないし、世話をしてくれるというならありがたく受け取ろう。


そう思って、痛みを忘れようとしばらくぶりの布団に襲ってきた睡魔に身をゆだねるように目を閉じた。





<fin.>








あとがき

ほんとに突発的な文です

2時間くらいで書きました(これでも早い方←)

ちなみにくしゃみしてぎっくり腰になったのは私です(爆)←

幸いそんなにひどくはなかったですが、ぎっくり腰はほんと辛いです

もう二度となりたくない…

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