NARUTO

□我慢(の限界)
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※スレ(黒?)ナルト・イルカです










その日はアカデミーの卒業試験が行われていた。


控え室となっている教室からは次々に生徒たちが呼ばれていっている。


誰もが明るい顔をしている中で、1人だけ無表情で座っている生徒がいた。


そして今、その生徒の名前が呼ばれた。


「…うずまきナルト!」


呼ばれたナルトはゆっくり教室を出て試験場となっている教室に入っていった。


そこには試験官のイルカとミズキがいて、イルカが口を開いた。


「ナルトか。今回の試験は分身の術だ」


「うげぇ、また俺の苦手な術だってばよ…(おい、何でまたそれなんだよ。テメェふざけてんのか)」


「ハハハ、ま、がんばれよ(しょうがないだろ、上層部のジジィどもがうるさいんだから)」


「(チッ)…多重影分身の術!」


「ナルト!」


ボンッという音ともに出た煙がはれると、そこには大量のナルトの姿が。


というかその前に"分身の術"をしろと言ったのに"影分身の術"をしなかったか?


それも多重とか聞こえたが。


ナルトのこの行動に、ミズキは口をあんぐりと開いた。


「お前…何やってんだ…」


「だってもう演技するの疲れたんだってば。いつまでもアカデミーのクソつまらない授業聞いて?ご丁寧に卒業試験にはナルトの苦手な術をあてやがる。
 俺の中に九尾が封印されてるから?だから卒業させられねぇってか。ハッ!だったら最初(はな)っからアカデミーにいれなきゃいいだろうが」


「ナルト……気持ちは分かるがな、こんなところでそんな術使うんじゃない。俺だけならともかくここにはミズキ先生もいるんだぞ」


「……あ、忘れてた」


見れば、ミズキは目の前のできごとが信じられないのか呆然と固まっていた。


「おーい、ミズキせんせー?」


顔の前でヒラヒラと手を振ってみる。


「……はっ!あ、あれ、ナルト君…?」


「何だってば?」


「その……術は…」


「多重影分身だってばよ」


「何で君がそんな術を…?」


「使えるから使ったんだってば。ともかくこれなら文句なしで卒業だってば?」


「あ、あぁ……」


「ダメだ」


ミズキがうなずきかけた時イルカが即座に否と言った。


「えー!何でだってばよ!」


「俺はお前に"分身の術"をしろと言ったんだ。"多重影分身の術"をしろと言った覚えはない」


イルカはそう言って次の人を呼んで来るように言った。


ナルトは舌打ちをして教室を出ていった。


――その時若干殺気が出ていたのは、あえてスルーしておこう。










◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆










その夜、火影邸から禁書が盗まれ、その犯人を確保した功績からナルトは特例でアカデミーの卒業が認められた。


ちなみに、確保されたミズキは犯行を否認し続け、ナルトの卒業に最後まで反対していた上層部のある人物の家には後日腐ったイカが届けられたという。





<fin.>









あとがき

もしもあの時ナルトがすんなり多重影分身をしていたら

ミズキの口調全然分からないし内容うろ覚えで捏造万歳です←

たしか試験が分身の術で、禁書に書かれてたのが多重影分身の術、でしたよね?

イルカは以前ナルトのお守役で本性分かってます

というよりイルカ(黒)が育てたからああなったとか←

本当はもうちょっとナルトをはじけさせようかと思ってたんですが、うまくいきませんでした

ちなみにミズキはナルトにハメられました(自分の正体教えてやるとかいって←

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