CP小説
□理由…。
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「…どういう事?」
「何が?」
「何って…この部屋…。」
「あぁ…汚いから掃除した♪俺は、散らかってるの嫌いだからなっ」
鼻歌混じりに料理を並べている後ろ姿をじっと見つめた。
とにかく、落ち付こう、何かがおかしい…。
ソファに座り、改めて部屋を見渡す。
やっぱり…。
「ヘソン、ちょっと!」
「何だよ〜、もう少しなのに〜」
エプロンで手を拭きながらやって来て、俺の足下の床に座った。
上目使いでニコニコと見返してくる。
「もしかして、引っ越して来た?この部屋、片付けただけじゃ無いだろ。」
「…えっ!?」
一瞬うつ向いて、顔を上げた時、その瞳には涙が溜まっていた。