CP小説

□理由…。
2ページ/6ページ


「…どういう事?」


「何が?」


「何って…この部屋…。」


「あぁ…汚いから掃除した♪俺は、散らかってるの嫌いだからなっ」


鼻歌混じりに料理を並べている後ろ姿をじっと見つめた。

とにかく、落ち付こう、何かがおかしい…。
ソファに座り、改めて部屋を見渡す。

やっぱり…。


「ヘソン、ちょっと!」


「何だよ〜、もう少しなのに〜」


エプロンで手を拭きながらやって来て、俺の足下の床に座った。

上目使いでニコニコと見返してくる。


「もしかして、引っ越して来た?この部屋、片付けただけじゃ無いだろ。」


「…えっ!?」


一瞬うつ向いて、顔を上げた時、その瞳には涙が溜まっていた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ