CP小説

□J
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現地のコーディネーターとスタッフ、もう、すっかり慣れている…俺はね。
ニコニコしてるけど、目が不安そうに揺れている兄さんにニッコリ微笑んで見せた。


「うん…大丈夫!ジニがいるし、うん!分かってるって、あっ!ジニが来た!アハハ!何言ってんだよ〜じゃあな!ありがとう」

「誰?」

大して荷物の無い俺は、さっさと片付けて兄さんの部屋を訪ねた。

「ん〜?ミヌから、無事に着いたかって…。」

「ふ〜ん、俺には電話無いのに…。あっ!兄さんココ、水出る?こっちじゃあ良くあるんだけど…」

「えっ!?」

パタパタとバスルームに向かう兄さん、暫くすると水音がした…計画を実行する時だ…。

「ちゃんと出るみたい!良かった。」

「良かったね!俺の部屋はちょっと調子悪いみたい…」

嘘だ…。

「えっ?!部屋変えてもらえば?俺、言ってやろうか?」

「アハハ…大丈夫だよ!もう慣れたし、1日くらい風呂に入らなくても平気!」

「…ジナぁ〜…。」

「ん〜?」

「汚い…!」

「アハハ…!」

ベットに寝転んでパタパタと荷物を片付ける兄さんを見つめた、今夜…実行する計画の成功を祈って…。
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