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□おみやげ
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「ただいまぁ…」
「………」
『くぅ〜ん…』
何も言わずにムリをだいたままリビングに向かうヒョンの後ろ姿に思わずため息が出る。
「イテテ…」
深い呼吸によって、痛みを感じる俺の身体、また怪我をしてしまった俺を怒っているだろうヒョンはソファーに丸くなるように座っていた。
背中を向けたまま…。
「ヒョン?おみやげだよ!ホラ、こっち向いて?」
「………」
激しく首を振り、振り向こうとしないヒョンにまたため息…。
「イデデ…っ」
痛みを訴える俺の声にビクッとからだを震わせ、やっと振り返ったヒョンは…。
「う〜っ…バカジニっ!!大嫌いっ!もぅっ…うっうっ…バカぁ〜〜〜」
ぐしゃぐしゃに泣いていた。
泣きながら抱き付いてくるヒョンに俺もうるっと来て…。
「ヒョン、ごめんなさい…心配かけて…愛してるよ」
「嘘つき!!」
「ん!?」
「どうせ俺の事何て忘れて、収録に夢中だったんだろっ!?だからっ…だからこんなっ…」
泣きながらそっと痛む背中を擦るヒョン、俺は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「ヒョン…ゴメン…、でもヒョンの事、想わない日は無いよ…?」
「本当!?」
そう言って見上げたヒョンの顔が綺麗で…思わず深く口付けた、痛みも忘れて…。
「んんんっ…ダメだよジニ…痛むだろ?」
「平気だよ…ヒョンが欲しい…。」
ついばむ様にキスの雨を顔中に降らせていく、そう言えば俺って雨男
「ふふふ…」
「ジニ…気持ち悪い。」
「ヘソン…、愛してる」
「バカ…」
ソファーに押し倒す時、背もたれに肩が触れてバランスを崩した。
「つっ……!!」
「ジニっ!!」
下から支えてくれたヒョンの瞳が揺れている…艶かしい表情に俺の中心が熱を持つが、痛みを感じた身体は言う事を利かない。
「ジニ…座って…。」
「ヒョン…。」
「いいから!力抜いて…、俺を見て?」
「はあっ……んっん!?ヒョン?あっ…やめっ…んあっ!」
ひざまずき、俺を見上げながらくわえるヒョン…、丁寧に舐めあげていく。
久々の快感に爆発寸前の俺…。
強弱を付け、溢れ出す先走りを吸い取っていく。
「ああっ…ヘソっ!…んっあっはっ…もぅっ…くっ!!」
ピチャピチャと水音を立て、流れ落ちる飲みきれ無かった液ごと袋に触れられると、耐えきれずにヒョンの口へと放出してしまった。
「んんんっ!!んくっ…ふっんうんっ」
溢さず飲み込もうと声を洩らすヒョンが堪らなく愛しい…。
そっと首筋に指を這わすとビクッと身体を震わせた。
「んあっ!!ジニ…」
顔を上げたヒョンの口許に白い液が伝う…。
Tシャツでさっと拭い片手で抱き締めた。
「もぅ…全部飲みたかったのに!!」
膨れる顔さえも美しく愛しい人、髪を撫で、そっとキスをした。
「アハハ…ヘソン、愛してるよ〜超良かったぁ〜」
「ふふふっ…ジニ?」
「ん?」
「お帰りなさい…俺も、愛してる。」
肩に寄りかかり、うっとりめを閉じるヘソン、足下で丸くなるムリ、荷ほどきもせずにソファーでまったり過ごした。
おみやげは明日♪
続きは………。
END