CP小説
□おみやげ
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「ただいまぁ〜♪」
「お帰り〜♪」
撮影で日本に行っていた俺を最高の笑顔で迎えるヒョン、可愛いなぁ〜♪疲れも吹き飛ぶよ。
「ジナァ〜お土産は?」
「あるよ!お腹空いてない?」
「空いたぁ〜!!食べ物?何?」
期待に瞳を輝かせるヒョンバッグを漁る手をやんわり掴み、こめかみの辺りにキスをする。
(…んっ…?!)
「ひょん!!お風呂入ってた?」
「うん!ムリとっ♪」
「髪は?」
「………」
よく見ると少しパサついて艶がないヒョンの髪、ムリは艶々してるのに…。
「ヒョ〜ン…、俺がヒョンの艶々の髪が好きなの知ってるよね?」
「うっ…だって…ジニがっ…うぅ〜」
(しまった!)
みるみる涙声のヒョン、寄って来たムリを抱き締め艶々の毛に顔を埋める、心配そうにムリがヒョンの頬を舐めていた。
「ふっ…ゴメンねヒョン!ムリと一緒じゃ髪まで洗えないよね、俺がムリを見てるから洗っておいで」
フルフルと頭を振るヒョン
(???)
「……と……」
「ん?」
「ジニとお風呂入る…洗って?」
『くぅ〜ん』
ムリと一緒に上目遣い!!ドクッと胸が高鳴る。
「////…いいよ♪行こっかぁ〜♪」
「やだっ!!」
「えぇぇ〜っ!!」
「お土産…食べるっ…」
ウルウルのヘソンヒョンに敵う筈も無く、日本ではまった磯辺餅を作った。
「わぁ〜ぃ♪」
「ヒョン、日本の餅は弾力があって詰まらない様に気を…!!」
「うぐっ…!!」
「ヒョン!!」
注意しようとした矢先餅を喉に詰まらせ、のたうちまわるヒョン…。
背中を叩き、吐き出させると涙目で抱きついてきた。
「ジナ〜っ…」
「大丈夫?ゆっくり食べて?」
俺の膝の上で幸せそうに餅を平らげた、時々振り返って食べさせてくれる可愛い人…、この後のお風呂タイムに緩む頬が抑えきれなかった。
「ジナァ〜美味しかった♪ありがとう♪」
向きを変えて座り直し、チュッと軽く口付けてきた、甘えん坊のヒョン。
「さっ!!行こっかぁ♪」
「ん〜ん…俺、眠い〜っ…風呂やだぁ〜」
「ダメだよ!ほらっ抱っこで行こっ♪」
「ん〜ん〜ムリもぉ〜俺、寝てていい!?」
「…いいよ♪ムリ!おいで」
(この後、寝かさないからっ♪)
可愛いヘソンとムリにメロメロのジニ、鼻歌まじりにバスルームへ消えて行くのでした。
END