小説(短編)
□彼氏の愚痴大会?〜年上彼女(?)の不満〜
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全国大会も終わりを告げ、だんだん涼しくなり過ごしやすくなってきたそんなある日のこと…。
今、3人の若者が、神奈川のとある喫茶店に集まっていた。
謙「俺、神奈川来るん初めてやねん。めっちゃ楽しみやったんよ〜!」
1人目、忍足 謙也。
宍「俺は、何回か来たことあるけど、ここは初めて入ったな…。」
2人目、宍戸 亮。
丸「ここな、めっちゃ、うまいデザートたくさんあるんだせぃ!ちなみに俺のお勧めはチーズケーキ!」
3人目、丸井 ブン太。
何を隠そう、年下彼氏を持つ3人組みである……。
全国大会以来、連絡を取り合うようになり仲良くなったのはいいが、住んでいる場所がバラバラであり、他にも何故か邪魔者がウジャウジャいるせいで、結局、季節も秋になりかけた今、ようやく集まる事が出来たのだった。
宍「……やっと、集まること出来たよな〜俺達……。」
丸「…本当、長かったよなぁ……。」
…何があったのか、2人は遠くを見つめながら、しみじみとそぅ呟いた。
一方、謙也は……
謙「ぅわぁ!ほんまにチーズケーキ美味しそうやんなぁ!あ、でもコッチのイチゴタルトも気になるわぁ!!」
……ひとり、メニュー表を見ながら、にこにことどれにしようか悩んでいた。
なんとも、微笑ましい光景である…。
宍・丸「……………はぁ。」
謙「ん?どぅしたん、溜息なんてついて。」
宍「…なんでもねぇよ。…とりあえず、なんか頼むか。」
丸「…そぅだな。すいませ〜ん!注文いいっすか〜?」
店員「はい!では、ご注文をどうぞ。」
宍「あ〜、俺はコーヒーとチーズケーキで。」
謙「!亮ちゃん、チーズケーキにするん?」
宍「おぅ。丸井のおすすめだしな。」
謙「……俺、イチゴタルトも気になるんよ、チーズケーキ後でひと口貰うてもえぇ?」
宍「ハハッ!いいぜ!」
謙「やった!ぢゃあ俺、イチゴタルトとオレンジジュース!!」
丸「………もぅ、お前本当、かわいいわ…。」
謙「え?なに、ブンちゃん?」
丸「なんでもねぇ…。俺は、チーズケーキとチョコパフェとフルーツタルトとコーラで!」
店員「かしこまりました。」
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