小説(長編)

□ラスト・スマイル 第3話
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日常の変化など、気にしないかのように時間だけは進んでいく――




「部長。」



俺は今、部長に頼まれていたことを実行する為に、行動する。



「ぅわっ!ビックリしたわ。お〜財前、おはようさん」


「っす。部長、あの件、今日から始めましょか。」



そぅ告げた俺に部長はビックリしたように、此方を見てくる。


なんやねん。自分から、頼んできたんに。


「…え?あの件ってあの話?冗談半分やで?第一謙也にとってはフリでもえらいキツクなるやんか。」


あ〜、別れたん昨日やし知らんか……まして、部長には絶対に謙也さんは相談が出来ない。



「…財前?…俺、謙也と揉めるん嫌やで。」


「……大丈夫ですよ、揉めるもなにも昨日別れたんで。」



「ぇ?………なんでなん!?謙也、めっちゃ財前のこと好きやんか!?あんな性格のいい奴そぅはおらんで!??」



……部長には、本当のこと言うたほうがいいやろか。謙也さんと親友なくらいやし……。



「…わかってますよ。俺にとって謙也さん以上の人は何処にもおらん事なんて。でも、重いんや気持ちが。
一緒にいる時間さえも苦痛になってきてしもぅて、なんもかんもがめんどくさくなってきて。
好きやからって、なんでも許せるわけとちゃいますよね?でも謙也さんは俺が何しても、何にも言わへんのや。
それなのに、笑顔作って何が楽しいん?俺には、わかりません。
好きなんは変わらんけど、これ以上一緒にいたら俺が駄目になるんですわ。
嫌いになりたないから、だから別れたんです。だから、頼まれたことは問題ないですよ?」




俺は一気に部長へ、まくし立てた。







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