小説(長編)
□ラスト・スマイル 第1話
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俺には、恋人がおる。1つ年上の部活の先輩。
ちゅうか、今、隣におるんやけど。。。なんや、最近マンネリ気味やわ。俺的に。
気分転換に、女とヤッたり。。。まぁ浮気やなぁ。してるけど、それでもだんだん晴れなくなってしもぅて。
「光〜…?昨日、何してたん……?」
はぁ……浮気もバレてるから、こんな質問ばっかや。
まぁ、隠してもいないんやけど。めんどくさいし。
でも、いい加減、うざったい。
「…昨日、何回か携帯連絡しても繋がらなかったやけど……」
「……はぁ……。電源切ってたんで。」
うわ、俺が、でっかい溜息ついて答えたら、俯いてしもたわ…。
泣くんかな…。めんどくさいわ。………
「そ、そぅか〜。電源切ってたんか………ハハッ……」
……この人は、俺が何しても責めることは言うてこない。
目に涙溜めて、歪んだ笑顔でそうかで納得する。
浮気してるなんて、判りきってるんに。
自分でいうのもなんやけど、俺はこの人にかなり好かれてると思う。
嬉しいには嬉しいんやけど……
その気持ちは、俺にとっては最近重い。
一緒にいることでさえ、苦痛に感じることもある。
そろそろ、潮時やろか…?
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