小説(長編)

□ラスト・スマイル 第1話
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「…ひか、る……?」


「あ〜、無理ですわぁ。それに俺、今部長の事、好きなんですわ。」




「………え?…………く、ら?」




「そ。だから、謙也さんと付き合ってたら、アピール出来ないやろ?だから、別れましょ。ほな、さいなら。」





そうやって、俺たちの関係は――――終わった。








一方的に別れを切り出したのは僕だ。




あなたの気持ちなんて考えてあげる事が出来なかった。




自分の中の苦痛とか苛立ちが先立って、一緒にいることを拒んだんだ。


考えたらわかるのに。




あなたのほぅが、耐えられない見えない苦痛を受けていたことくらい。








好きぢゃないなんて嘘だよ。



信じてなんかもらえないと思うけど、ずっと好き≠ネのはあなただけ。



だから嫌い≠セとは言えなかったんだ。




いつでも、僕が望めば、あなたの隣は僕の場所だなんて思ってた。





そんな子供じみた考えで、二度と元に戻れないボタンを押してしまった事に、この時僕はまだ気付けなかったんだ。








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