企画

□×月△日
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×月△日


昨日(×月○日)は俺の厄日でした。

昨日、日記(1回目)を書いた後に報告書を持ってボンゴレの執務室に行きました。俺は早く**さんと会いたかったから早く終わればいいなって思ってたら、執務室にボンゴレ以外に誰かいる気配がしたので、ちょっと話を聞こうと思って気配を消しました。でも、盗み聞きしたかったんじゃなくて、長引きそうなら先に**さんの所に行こうと思ったからで、悪気はありませんでした。

こっそり、執務室の扉に耳をくっつけるとそこから聞こえて来たのはボンゴレと、大好きな**さんの声でした。本当はすぐにでも扉を開けて執務室に入っていきたかったけど、できませんでした。なぜなら、執務室の中から聞こえて来た内容は俺の事で、それは決して楽しい雰囲気とかじゃなかったからです。それどころか、**さんは怒っているのか嫌なのか、いつもよりずっと声が低くて、俺のことが前から嫌いで、ボンゴレもそれを知ってて、俺を心配する**さんの真意が分からなかったです。今日はこのぐらいが限界だから、続きはまた明日書きます。


*****


今日も滲んだ日記は読みにくかった。

「それから、ランボの事なんだけど。私、もう限界なの。あの子の教育係から外してくれない?」

「今まで条件付きって事でやってきたけど、本当にもう無理。」

「今、手をつけている任務はちゃんとする。だけど、その間ランボに私の執務室に来ないようにしてほしいの。」

「直接はね、言えなくって。」

「そっか……わかったよ。今まで無理言ってごめんね、**。」

「ツナが謝る事じゃない。私の方こそ急でごめんなさい。でも……ありがとう。」

「それじゃあ、私は戻るね。ランボの事、よろしく。」

「うん、ちゃんとランボには俺から言っとくよ。」

「あれっ、ランボどうしたの……って何があったの!?まさかどこか怪我したとか…」

俺は気付けばその時ボンゴレの執務室の前で泣いていた。

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