魔女達の絆

□漆黒の巨龍…GODZILLA1945…
1ページ/35ページ

セリエ0「概略報告」

紀元前の頃より度々人類に災厄をもたらしてきた存在である怪異、それまで単体で活動していた怪異は1914年に大量発生し第一次大戦を引き起こす事となった。
出現した場所からネウロイと呼ばれる事となった怪異は1939年再び出現しユーラシア大陸を中心にその勢力を拡大させていった。
人類は人類連合を構成し魔力をやどしたうら若き乙女、魔女(ウィッチ)を主戦力にネウロイと激しい死闘を繰り広げていた。
地中海方面も例外では無く、ロマーニャ公国やヴェネチア公国を中心にした多国籍部隊が南下を図るネウロイと激戦を繰り広げていた。
1944年9月世界各国から航空ウィッチを結集して編制された第501統合戦闘航空団「ストライク・ウィッチーズ」の活躍によってガリアを占領していたネウロイが撃滅されそれを受けた人類連合は欧州での反攻作戦の為に新たな統合戦闘航空団、第504統合戦闘航空団「アルダー・ウィッチーズ」を編制し地中海方面へと展開させた。
そして1945年2月7日エーゲ海に浮かぶ孤島ラゴス島近海を哨戒していたロマーニャ公国海軍のSM79爆撃機が小規模のネウロイ発生を報告し、アルダー・ウィッチーズから7人のウィッチが迎撃に出撃した。
後に伝説となる漆黒の巨龍と魔女達の物語がここから始まる。
最強の巨龍、GODZILLA(ゴジラ)の物語が…

セリエ0「概略報告」終了

セリエ1「始まりの島」

1945年2月7日エーゲ海ロマーニャ公国海軍空母「アクィラ」

透き通った蒼空から降り注ぐ陽射しの下、穏やかなエーゲ海の水面を10隻程の艦艇の姿が滑る様に進んでいた。
輪形陣を組む艦艇の中央ではロマーニャ公国海軍の新造空母「アクィラ」が存在し、彼女の格納庫では整備員達が忙しく動き回っていた。
格納庫の一角では移動式の黒板にエーゲ海の海図が貼られ、現代の戦乙女である美しき魔女(ウィッチ)達が出撃前のブリーフィングを行っていた。
「この島が目的地のラゴス島よ、昨日哨戒任務についていたロマーニャ空軍のSM―79爆撃機がこの島で小規模なネウロイの発生を報告してきたの、私達の任務はネウロイの確認及び殲滅になります。」
第504統合戦闘航空団「アルダー・ウィッチーズ」戦闘隊長を勤める竹井醇子(たけいじゅんこ)大尉はそう言いながら海図の一点を指し示した。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ