紅の月

□愛しき月を護る為
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宿舎
「ルナちゃん…大丈夫だったの?」
「心配し過ぎだよ、ミカ…ちょっと疲れちゃっただけだよ…」
ルナマリアの言葉にミカは安堵の表情を浮かべた…カガリから少し気分が悪くなったルナマリアが別室で休んでいると聞いたミカは彼女の身を案じながら会場にとどまっていた。やがてルナマリアが戻って来るとミカはルナマリアに付き添いながら宿舎となっているホテルの部屋へと戻ったのだった。
「ミカ…ありがとね…」
ルナマリアの言葉にミカは優しく頷きながら返答する。
「元気そうでよかった」
「大丈夫だよ、もうすっかり元気だよ…」
微笑むルナマリアをミカは優しく抱きしめた。
「…ミカ?」
「私って我が儘だね…」
ルナマリアの声にミカは寂しそうに呟いた。
「自分から離れていようって言ったのに…凄く寂しかった…ごめんねこんなに我が儘で…」
「……我が儘なんかじゃ無いよ…」
ルナマリアはミカを抱きしめ返しながら言葉を続けた。
「あたしだって…とっても、寂しかったんだよ…ミカ…」
「ルナちゃ…ウンッ…」
言いかけた唇を唇で閉ざされたミカは甘い吐息を漏らす。ルナマリアは唇を重ねながら舌をミカの口内に侵入させ、年上の恋人の舌に強引に自分の舌を重ねた。
「……ンッ…フウンッ…ル、ルナひゃ…ンフッ」
(どうしよう…止まらない…)
激しいキスに甘い吐息を漏らすミカを感じながらルナマリアは内心で戸惑いの声をあげていた。いつもよりも激しく荒々しくミカの唇を…いや、ミカの全てを求めてしまう…縋り付く様に…何かを吐き出す様に…
「ンアッ…ル、ルナひゃ…ンアッ…ンッ…」
甘い溜息を漏らすミカの唇をたっぷりと味わった後にルナマリアは漸くミカの唇から自分の唇を離した。
ミカは息を乱しながらルナマリアを潤んだ瞳で見詰めた…
「ルナ…ちゃん?」
「ミカ…ミカが…欲しいの…」
告げられた言葉にミカは真っ赤になりながらルナマリアを見詰めた。
ルナマリアは返答を待つ事無くミカの唇を塞ぐとミカの赤服を脱がし始めた。
「ンッ…ヒャン…ル、ルナちゃ…シャ、シャワー…ヒンッ…浴びさせ…ンアッ…」
(ごめんね、ミカ…止まらない…)
ルナマリアは内心で謝罪しながらミカに覆いかぶさって行った…その後ルナマリアは激しくミカを求め…ミカは幾度となく頂に昇りつめた後に年下の恋人の腕の中で意識を手放してしまった。
「……ごめんね…ミカ」
腕の中で蹂躙され尽くし意識を失ってしまったミカを見詰めながらルナマリアは小さく呟き静かに涙を流していた。
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