紅の月

□スウィート&スウィート
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朝焼けの光が室内を柔らかく照らし出していた。
照らし出されるベット上では二人の美しい女性達が安らかな寝息をたてていた。
ワインレッドのショートヘアを持つ美しい少女と彼女に抱き抱えられ安らかな寝息を立てるブラウンのロングヘアーの美しい女性…悩ましく乱れたベットの上で抱き合い眠る二人を柔らかな光が優しく揺り起こす。
「…っう…ファ…」
ワインレッドのショートヘアを持つ美少女…ザフトが誇るエースパイロットの一人、ルナマリア・ホークは欠伸をしながらゆっくりとアメジストの瞳を開いた…寝ぼけ眼のとろんとした瞳で室内を見渡していたルナマリアの視線が自分の腕の中ですやすやと眠るブラウンのロングヘアーの女性…ザフトの中でも限られた人物のみが所属する特務部隊FAITHに復帰したルナマリア最愛の恋人…九重ミカの姿を捉えた。
次の瞬間には勝ち気なルナマリアの表情がふにゃんとした柔らかな物になった。
(いつもは早目に起きてあたしを起こしてくれてるのに……昨日の夜…久しぶりだったから…激し過ぎたんだね)
ルナマリアは昨夜の甘く激しい情事を思い出し少し頬を染めた。久々の休日の前という事もあり、ルナマリアとミカは激しく身体を重ね合ったのだ…激しく何度も昇りつめたミカは最後はルナマリアに抱きしめられながら失神してしまいルナマリアは年上の恋人を抱きしめながら眠りについたのだ。
(ごめんねミカ…)
小さく呟くとルナマリアはミカの額に軽くキスをした。そしてフニャンッとした表情でミカの寝顔を見詰めていると微かな身じろぎと共にミカの瞳が重そうに開かれた。
眠たそうなエメラルド・グリーンの瞳がルナマリアの顔を捉えるとミカは眠そうな様子で口を開いた。
「……ルナちゃん…おはよう…」
「お早う…ミカ、珍しいね…あたしの方が早く起きるなんて…」
そう言ってからかう様な微笑みを浮かべた年下の恋人にミカは真っ赤になりながらしどろもどろになって応じた。
「そ、それは…その…あ、あの…つ、疲れてたか…ら…」
「昨日の夜あーんなに激しい事したんだもんね」
「………ルナちゃんの意地悪///」
ルナマリアの言葉にミカは真っ赤になって黙り込んでしまう。
ルナマリアは笑いながらミカを優しく抱きしめミカは真っ赤になりながら甘える様にルナマリアに擦り寄る。
「お早う…ミカ…」
「お早う…ルナちゃん」
互いに想いを籠めた言葉を交わしあいながら二人は唇を重ね合った。
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