その2☆

□第7話
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穂高「桃花…?」


慶介「桃花、行こ?」


私の様子を見ていた慶介くんがそう言って私の腕を引っ張った


そして穂高くんの横を通りすぎて行った


穂高「……………」


悲しそうな顔をした穂高くんに私は気づかなかった










『痛い…ッ!慶介くん腕痛いよ!』


いつまでも腕を引っ張って歩く慶介くんに私は言った

すると慶介くんは止まった


慶介「桃花、泣いたら桃花がアイツを好きだって勘違いするだろ?

いいのか?穂高亮がどうなっても

それに…高校時代のサッカー部の奴らも桃花は大切らしいね」


『…………!!』


慶介「傷付けたくないだろ?

桃花は優しいから自分を犠牲にしてでも守ろうとするもんな?」


『……………』


慶介「ねぇ桃花、君の立場…わかるよね?」


『…うん』





なんでこうなってしまったんだろう…

もう何が何だかわからない

美樹や相楽…センパイたちを危険な目にあわせることなんてできるわけない

私一人が我慢すればいいんだ

私が犠牲になれば誰も傷付かない

それに元々私のことだし…

誰も巻き込みたくない…





だけど苦しいよ…

つらいよ…











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