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□お誕生日
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 パァァァン・・・・・

私の周りからクラッカーの音がした。
クラッカーの音が鳴り終わった後に電気が点き、室内が明るくなった。
「「お誕生日おめでとう竜崎!」」
捜査員全員が声をそろえていった。
「私・・・いつ皆さんに誕生日を言いましたか? 言った覚えがないのですが・・・」
「ワタリさんに聞いたんだ」
ワタリに・・・? ・・・あぁ、ワタリには言った記憶があります、誕生日。
でなければ私の誕生日なんて誰も知らないはずです。
おや? 月くんが何か持ってますね・・・きれいにラッピングしてありますが・・・
「はい竜崎、お誕生日おめでとう」
ありがとうございます、と言ってからラッピングされた箱を受け取った。
「・・・開けてもいいですか? 気になるのですが・・・」
捜査員達は笑顔でもちろんさ、と答えた。
箱を開けてみると中にはデコレーションの施されたケーキが入っていた。
・・・捜査員全員で作ったらしい。食べるのがもったいないくらいのデコレーションケーキ。
「皆さんがお作りになったんですよね・・・ありがとうございます。大切に食べさせてもらいますね」
このケーキを食べたらキラを捕まえることが出来そうです・・・
・・・いえ、捕まえられますね、絶対に。
皆さんの信頼を裏切らないように精一杯努力しますから。






















・・・というより。



こんなに大勢に祝ってもらったのは生まれて初めてです・・・。






fin.
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