《other》

□不必要なものは
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どうして感情なんているのだろう

どうして人はこんなにも愚かなのだろう

どうして俺はこんなにも馬鹿な存在なんだろう








コレまでいろんな場所を旅してきた
        
その度に、俺の中には記録次々が増えていった。



いくつもいくつも。正確になんて数えられないほど沢山



今まで見たこと、聞いたこと全て     




でも、どの記録でも生と死以外の「絶対」は存在しない




遠い昔の「約束」を信じている者

遠い昔の「絆」を信じていた者

それは何処に行っても存在していた




でもそれは何処の世界でも裏切られていた





人を信じては裏切られ、自分を誤魔化しては壊れていく


なんて愚かで小賢しい


この世で一番


信じてはならない生き物





「人」なんて所詮そんなものだと
思っていた




だから平気で自分の感情も誤魔化し続けることが出来た










けど今は違う。

人を愛し、

アクマを愛し、

信じることを諦めない

疑うことすら考えない







そんな人間が俺の周りには確かに存在している









世界の裏を見てきた俺には綺麗過ぎる存在で


情を移すには十分すぎる条件で



でも、俺はブックマンの後継者で




そんなことは許されなくて






こんなことを考える度、どうしようもなく











感情なんて捨ててしまいたくなった








(そんなこと、願う方が馬鹿げていると知っているのに)




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